eさんから、
私のイメージだと、
いただいた絵葉書を、
使わせていただきました。
字も大きく書いて。
いつまで、文通が、
続けられるでしょうか。
命って、有限なんですね。
そういうことを、思えば、
あの、嫌な奴も、
赦してやるか(笑)
最近観た映画で、
印象深いものがありました。
夫の夢枕に、
亡くなった最愛の妻が現れ、
イブニングドレスをまとい、
映画に行く設定です。
夫は、心からうれしく、
感激します。
涙ぐみます。
映画館は、貸切ですが、
タキシードを着た男が、
ひとり座っていて、
にこやかに振り返ります。
「なんだよ、ジェズ、
遅いじゃないか。
もう始まってるよ」
妻を、殺した男です。
夫は、ギョっとします。
「早く、座りましょう」
妻も、にこやかに微笑んで、
自分を殺した男の隣に座り、
ポップコーンを、笑いながら、
一緒に食べ始めます。
夫は、目をむきだして、
男を凝視します。
「なんだよ、その顔は、
まあ、そういうことだ」
夫は、殺人犯に、
掴みかかろうとします。
「やめて、あなた。
もう、終わったことよ」
妻が、たしなめます。
「俺も死んでるしな」
犯人は、ニヤリと笑うと、
場面が変わり、
妻が、お別れを言うシーンです。
「あなた、ありがとう。
でも、私は、行かなくちゃ」
と、車に乗り込みます。
残された夫は、唖然としています。
そこへ犯人が現れて、
夫の肩に手を回し、
「お前は、俺を、
恨んでいるかもしれないが、
この世での、役割だったんだよ。
悪く思わないでくれ」
そういって、街角に消えます。
夫は、複雑ながら、
何かしら、胸のつかえが、
とれたような、
哀愁の表情で、
それを見つめています。
いかがでしょうか。
この世のことは、
夢のまた夢。
なのかもしれません。