日本人は恵まれている。が、
豊かゆえの哀しみがそこにはある。
贅沢な悩みだろうけれども、心の渇きは体調を悪くする。
たとえば、全く、環境の違うところに自分を置いてみる。
少しくらい過酷な方が良いかもしれない。
極限になった時、自分はどう意識し、どう行動するのか。
それを知った時、また一つの新しい扉は開かれる。
砂漠のオーベルジュを、まだ真っ暗なうちに出発する。
介助を受けてラクダにまたがる。
とことこと、月明かりに照らされながら連なるシルエットは、
「月の砂漠」のイメージ風景。
砂漠の月は、明るい。
朝日を観る砂丘には、ラクダは登れない。
砂に足を取られながら、ひたすら上を目指す。
旅の始めに体調不良になり、
抗生物質を飲んでいる私には過酷な道。
ベルベル人が支えてくれた。
頂上は、果てしなく遠かった。
遠くで休む駱駝たち。
寒い。
ひたすら待つ。
やっと日が登り始めた。
ベルベル人たちのパオ。
素敵なオーベルジュ。
プールも完備。
ベルベル人の給仕。
バイキングスタイルの朝食。
オーベルジュパンフレットのこの写真のところでいただいた。
長い道のりを超えて、ここまでやってきた。
そして、啓示を受け、またあらたな展開が開けていく。
貴方の心の渇きが癒される場所はどこだろうか。