この写真はナポリのホテルで撮りました。
本日のご相談は、傍若無人の取引先を切りたいという案件でした。
その取引先は、幹部がすぐにやめてしまう会社らしく、
最近は創業オーナーの老害が目に余るとのこと。
妻も、実の息子も、病に伏し、娘婿もこの老社長をもてあます状態。
そんな中で今回は、相談の会社にクレームが来たという。
全く寝耳に水のクレームに、
何十年のお付き合いの会社ではあるが、ほとほと手を焼いている。
担当社員の心労も、思い計り、いっそ、取引をやめたいと、社長の意向である。
「うちほど、親身になって対応できる会社は他にはないですから、
今まで精いっぱい頑張らさせてもらいましたけれど、もう、取引を切ってもいいと思っています。」
若き社長はおっしゃる。
さあ、私のアドバイスは、、、
「御社はもうじき創業100年の老舗でしょう。
ここは、ひとつ、マーシー(慈愛)を見せられてはいかがでしょうか。」
差し当たって、集金ができないなどの、実害はないのであれば
「その老社長は、吾を忘れていらっしゃると思う。さみしいんです。
今、御社が切ってしまったら、風評がたちます。
お互いにあと味が悪く、長年の信頼が無になります。哀しい出来事です。」
しばらくは相手の言い分を聞きなさい。
今後の対策としては、必ず書面を交わすこと。
「そんなことぐらいで、いちいち紙に書くなんて、水臭いじゃないか」は、
古き良き日本人の悪い癖。
ビジネスは必ず契約書を交わしなさい。
それが無駄にもめない秘訣です。
一代で大きな財産を築いた方の引き際を本当に最近は、よく耳にします。
その方たちはあと10年現役ではないのですから、
切るのではなく、じっと辛抱も、良いかもしれません。